こんにちは。DeFi牧場のおーじぃ(@DeFi_Ranch)です。
現在5つのレンディングサービスに分散して、仮想通貨をコツコツ増やしています。
ご覧の通り、今年に入ってからの下げ相場で海外レンディングサービスは、大打撃を受けており、そのうち2社は単独での経営継続が難しい状況にまで追い込まれました。
そんな下落相場の中、日本で新しいレンディングサービスが始まったのが、今回ご紹介するBitLending(ビットレンディング)です。
イケイケドンドンで成長した海外のレンディングサービスと違い、仮想通貨の盛り下がりの中、慎重な実験期間をへて正式リリースされたので、厳しい状況が前提でも運営が成り立つと判断されたことが伺えます。
とは言え油断は禁物!
今回の記事では「ビットレンディングは怪しいのか?」を徹底調査します!
結論:利益を捨てた”プローモーション”と考えるなら怪しくはない。
ということで、詳しい解説に参ります。
ビットレンディング(BitLending)とは?
ビットレンディング(BitLending)とは、国内唯一の暗号資産専門誌を発行する株式会社J-CAMが提供する貸し仮想通貨(レンディング)のサービスです。
月刊暗号資産
ちなみに、月刊暗号資産は「Kindle Unlimited」で読み放題です!
レンディングとは?
レンディングとは、ユーザーが保有する仮想通貨を貸出し、利息を得られるサービスです。
保有する仮想通貨を売却することなく、年数%の利回りで資産を増やせる事が魅力。
ビットレンディングの概要
ビットレンディングのサービス概要は、以下の通りです。
サービス名 | BitLending |
サービス開始 | 2022年2月 |
対応通貨 | BTC / ETH USDT / USDC DAI |
最低貸出枚数 | BTC 0.01枚 ETH 0.1枚 USDT他 200枚 |
利率 | 8% |
入金から 貸出開始まで | 1〜3営業日 |
最短貸出期間 (出金不可) | 貸出開始から 1ヶ月間 |
返還申請から 着金まで | 7営業日以内 |
解約手数料 | なし |
出金手数料 | $1〜$35 ※手数料 |
運営会社の概要
ビットレンディングを運営する株式会社J-CAMの概要は、以下の通りです。
会社名 | 株式会社J-CAM |
設立 | 2020年5月 |
代表者 | 代表取締役 社長 新津俊之 |
所在地 | 東京都港区虎ノ門1-10-5 KDX虎ノ門一丁目ビル6F |
事業内容 | レンディング「BitLending」 専門雑誌「月刊暗号資産」 Web媒体「月刊暗号資産online」 |
代表取締役社長
新津俊之さんはどんな人?
大学卒業後、3年目で会社を設立し、代表取締役に就任。その後はEC関連の事業に従事し、auコマース&ライフ株式会社の専務取締役を経て、2020年5月に株式会社J-CAMを設立し、代表取締役に就任。
金融アドバイザー
倉本 佳光さんはどんな人?
大学卒業後、山一証券似入社し金融業界のキャリアをスタート。その後も、大手証券会社を歴任し、機関投資家への営業、資金調達、IPO、M&Aなどの業務を担当。
ビットレンディングで「倉本の国際経済の見どころ」当コラムを連載中でなので、気になる方はのぞいてみて下さい!
いずれも、SNSなどで個人的な情報発信はしていないようです。
ビットレンディングは怪しい?
そもそも「怪しい」の定義は「見慣れず”変な”様子」であること。
何が変なのかというと、ずばり「8%」の利率です。
銀行預金と比較して8,000倍の利率に違和感を感じるのは当然です。
ビッドレンディングの利率が高い理由
ビットレンディングが公式に発表されいる「利率が高い理由」は、以下の2つです。
①ユーザーから借りた通貨を自社サービス内でのレバレッジ取引などに活用
②プラットフォームとしてお客様へ多くの収益を還元する体制を整えている
それぞれ詳しく見ていきましょう!
レバレッジ取引を活用
前述したとおり、通常のレンディングサービスは、ユーザーの資金を低リスク・低リターンの安全な方法で運用し、ほそぼそと収益を上げています。
しかし、ビットレンディングでは「レバレッジ取引」を活用することで、自社の収益性を高めています。
一般的には「リスクとリターンは比例」するので、レバレッジ取引で収益性を高めると、不測の事態が発生するリスクも当然高まると考えます。
しかし、ビットレンディングは、暗号資産専門誌の運営で培った技術を駆使し、リスクを減らしつつ効率的な暗号資産の活用を行うことで、高利率を実現しています。
収益を還元する体制を整えている
ビットレンディングを運営する株式会社J-CAMは、運営5年目となる暗号資産専門雑誌を発行しており、会社としての事業基盤ができています。
暗号資産雑誌で得た知見をそのまま活用して運営できる”レンディング”サービスは、追加で必要となる人材や機材などのコストも最小限に抑えられます。
雑誌を発行しているとは言え、まだまだ無名のJ-CAMが、TVCMをバンバン打つ取引所に対抗し、知名度を上げるためには、還元率を上げてプロモーションに徹するのはとても有効な策です。
一方、ユーザーが増えると会社が支払う利息の負担も大きくなるため、現在の利率はあくまで”先行者利益”であり、未来永劫もらえるものとは考えないほうが良いかもしれません。
8%の謎は解けたが…
利率8%の理由は、説明ができたが、だからといって万人にオススメできるわけでありません!
どんな人が使うべきサービスなのか、メリット・デメリットを細かく見ていきましょう!
ビットレンディングのメリット・デメリット
ビットレンディングのメリット・デメリットをまとめてみました。
それぞれ詳しく見ていきましょう!
ビットレンディングのメリット
◎ 承認スピードが早い
入金から承認まで1〜3営業日と比較的短めです。
私の場合は、平日の午前中に送金し、着金から40分程で承認されました。
◎ 高利回り&毎月複利
ビットコイン、イーサリアムで8%の利息は、海外も含めて最高水準の利回りです。
また、利息は月締めで毎月支払われ、翌月の貸出に反映されるので、効率的な自動複利運用ができます。
$BTC | $ETH | $USDT | |
BitLending | 8.0% | 8.0% | 8.0% |
Nexo | 4-7% | 5-8% | 8-12% |
BlockFi | 2.5-3.5% | 2.0-3.5% | 8-8.75% |
YouHodler | 3.0% | 4.0% | 8.0% |
◎ 一括返還請求もできる
ビットレンディングで貸出通貨を返還する際は、出金手数料が必要になります。
複数回に分けて貸出した場合、同日中にまとめて返済請求(一括出金)することもでき、手数料を節約することもできます。
通貨 | 手数料 | 円換算 目安 |
---|---|---|
BTC | 0.0005BTC | 1,500円 |
ETH | 0.00625ETH | 1,250円 |
USDT USDC | 1USDT(TRC-20) 35USDT(ERC-20) | 145円 5,000円 |
DAI | 15DAI | 2,150円 |
◎ 日本語サポート対応
困った時に日本語で問い合わせができるのも嬉しいポイント!
私の問合せでは、2時間以内にはご返信をもらえたのでスピードもまずまずです。
ビットレンディングのメリット
× 1ヶ月間の出金制限
貸出開始後、1ヶ月間は出金ができません。
× 仮想通貨の取引はできない
ビットレンディングは、”取引所”ではないため、日本円を入金して仮想通貨を購入したり、もらった利息を売却して日本円で出金したり、といった使い方はできません。
× 出金には最大7営業日必要
返還請求後、着金までには最大7営業日が必要です。
✅対策
そもそも仮想通貨への投資は、余裕資金で行うことが大前提です。
さらにレンディングで運用するとなれば、当面、日本円として利用しない資金だけを預けるようにしましょう!
ビットレンディングはこんな人にオススメ
長期保有を前提としたビットコインを保有していて、できれば国内サービスで利息を受け取りたい方。
逆に、イーサリアムやステーブルコイン系(USDT/USDC/DAI)など、使いみちがある(NFT購入、IDO参加など)通貨は、即時出金が可能な「Nexo」や「YouHodler」がオススメです。
ビットレンディングの口座開設方法
ビットレンディングの口座開設方法については、別記事にまとめました。
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>> ビットレンディングの始め方|口座開設&送金方法
イーサリアム、ステーブルコインの運用にオススメの海外レンディングの口座開設はこちら!
ビットレンディングから出金
私事ですが、かねてより目標としていたマレーシア移住を実行することになり、国内の口座は一旦全て解約する事になりました。返還には7営業日ほど必要となりますが、問題なく着金完了しました!
複数に分けて入金した場合でも、同じ日に返還請求をすることで一括送金してくれるので、出金手数料は0.0005BTCだけですみました。
結論 いつまで続くかは怪しいけれど、宣伝目的なら理解できる
今回の記事では「ビットレンディングは怪しいのか?」を徹底調査しました。
「怪しい!」と言われる「8%」の利回りに関しては、仮想通貨のレンディングとしては、利益を捨てたプロモーションと考えればありえない数字ではありません。
また、仮想通貨全体が下火の時期に正式リリースされたサービスなので、当面の運用資金に関しては、問題がなさそうなことも好印象です。
7日間の出金制限に関しても、いちユーザーとしては不便に感じますが、株主的な観点で会社の経営を考えるのであれば、大暴落などのパニック出金が発生した場合、対応する時間を稼げるので最悪の事態を防げる安心材料とも言えます。
何れにせよ、余裕資金以上の入金は避けるに越したことはありません。
ではまた!