こんにちは。DeFi牧場のおーじぃ(@DeFi_Ranch)です。
確定申告をどうしようかと調べていたところ、めちゃんこ便利なサービス「Koinly(コインリー)」を発見しました。
今回の記事では「Koinly」をご紹介したいと思います。
DeFi対応!仮想通貨の税金計算サービス「Koinly」とは?
「Koinly」は、仮想通貨の確定申告を前提にポートフォリオを一括管理できるサービス。
海外取引所とのAPI連携はもちろん、MetaMaskやLedgerなどのウォレットにも同期できます!
つまり、DeFiでいじり倒しちゃったあれやこれやのややこしい損益を一括で計算してくれるんです。
一通り触ってみた感じの「Koinly」のメリット・デメリットは、以下の通りです。
◎ Koinlyのメリット
①損益計算だけなら無料
「Koinly」はメールアドレスだけで登録ができ、そのまま取引所やwalletをガシガシ連携することができます。無料プランでは、10,000トランザクションまで利用可能なので、自動売買でもしていない限りは無料の範囲で計算可能です。
②世界中の納税に対応
居住国を選べば、自動で税金計算方式を設定してくれます。
日本はFIFO(先入先出)に設定されています。一般的な総平均法で計算する場合は「coinpanda」のご利用もご検討下さい。
オプションで課税ルールをON/OFFできるので、ほとんどの国の課税システムには対応可能になっているようです。
もし海外移住した場合でも、継続して利用できますよ!
③ウォレットにも同期できる
Koinlyは、海外取引所、ブロックチェーン(アドレス)、各種ウォレット、その他サービスなど、400以上のアカウントとの自動連携が可能です。
特に、ブロックチェーンの公開アドレスと直つなぎして同期できる点が気持ち良いです!
一度設定したアカウントは[Sync Wallet]ボタンで即同期できちゃいます。
完全自動同期は、年額49ドルの追加料金が必要ですが、手動同期でも全く問題ありません。
④動画解説が豊富
KoinlyにはYouTube公式チャンネルがあり、HowTo動画が現在進行形で続々アップ中です!
このお兄ちゃんが片っ端から、操作方法を動画で教えてくれます。
毎週3本ペースで動画をアップしているので、今後のアップデートにも対応してくれそうで、安心ですね!
世界で登録者170万人を超すYouTubeチャンネルを持つ仮想通貨ポータルサイトでは、代表的な4つの暗号通貨の税務ソフトの中の比較で「Koinly」 をNo.1に選んでいます!
✕ Koinlyのデメリット
①日本の取引所API連携は準備中
今の所、日本国内の取引所とのAPI連携はβ版での提供となり、一般ユーザーでは利用することができません。そのため、CSVファイルを専用のテンプレートに置き換える必要があります。
※2022年4月時点、Coincheck、bitFlyerには対応済み
変換方法については、別途まとめたいと思います。
関連記事
>> DeFi対応!仮想通貨の損益計算「Koinly」の使い方|インポート編
②自動計算は完全ではない
プログラマーが設計しただけあって、かなり効率的に整合性を自動で調整してくれるのですが、それでも何らかの誤差(ほとんどの場合データ不足)が発生してしまいます。
誤差に関しては、税金を多めに払う処理をするため、後で咎められる心配はなし。
税金を節約するために、データを捜索する事もできますし、時間が惜しい場合は、無視してもOKです。
Koinly誕生秘話
そもそも「Koinly」はどういった経緯で誕生したのでしょうか?
その経緯が、公式ブログに掲載されています。
※ブログ筆者は明記されていませんが、おそらくCEO兼エンジニアのRobin S.さんの話かなと。
そのブログは、、、
私のスプレッドシートは、もう限界だね…
という一文から始まります。
彼のスプレッドシートの計算によると、体感を遥かに超えた利益が出てしまっていたので、代わりになりそうな製品を片っ端から試してみたものの、結局「自分のスプレッドシートよりもマシな製品はない」ということがわかりました。
その結果、自分で理想の税金計算ツールの開発に着手。
彼の要件は、ごくシンプルです。
・ユーザーインターフェースを改善する
・シンプルで、自動で、効率的
基本要件を満たした上で、8つの機能を備えることにしました。
①仮想通貨のトランザクションを同期する
②取引所↔ウォレットの転送を識別する
③注文途中のトランザクションを無視する
④任意の通貨で手数料を処理する
⑤通貨交換時は元通貨の取得コストを追跡する
⑥投資/税モードの切替
⑦トランザクションの損益計算を明確にする
⑧様々な会計方法(平均コスト/先入れ先出し)に対応する
まさに理想の機能が網羅されていますね!
構想から4ヶ月後、その自動計算機はみごと現実のものとなりました!
Koinlyの価格
まず「Koinly」は、10,000トランザクションまでの損益計算が無料で利用可能です。
つまり「お試し」で自分の取引データを全てぶっこんで、ざっくり損益をみることができます。
無料版で利用できない機能は3つだけ。
①税務レポートのダウンロード
②カスタムファイルのインポート
③損益計算の詳細確認
基本的には、ほぼすべての機能を利用することができちゃいます。
インプットしたトランザクション数に応じて、プランは自動的に選択される仕組みです。
まずは無料利用で自分で納得の行く結果が得られたら、トランザクション数に応じた料金を支払い、損益計算の詳細を確認してから、税務レポートをダウンロードしましょう。
プラン名 | 取引数 | 年額 |
Free | 10,000 | 無料 |
NEWBIE | ~100 | $49 |
HODLER | ~1,000 | $99 |
TRADER | ~3,000 | $179 |
PRO | 上限なし | $279 |
Koinlyの有料版レポートはこんな感じ
税務レポート完全版〜目次〜
有料版レポートは、全9項目について詳細にまとめられています。
※私の2021年の取引履歴は、約3,000件をインポートしましたが、レポートの枚数は109ページに及びました^^;
これをスプレッドシートで処理していたことを想像すると恐ろしいですね。。。
各ページのイメージについては、次のスライドをご参照下さい!
領収書(請求書)のダウンロード方法
領収書をダウンロードしたい!
領収書(請求書)は、Account > Invoices > ダウンロードマーク から取得できます。
ただし、パソコンの画面が狭いと横にスライドしないと③ボタンが隠れてしまうので、その場合は「Invoices」のページを横にスライドしてみて下さい。分かりづらい、、、^^;
国内取引所メインなら国内サービスでもOK!
クリプタクトは日本発の仮想通貨の損益計算サービスで、国内取引所を中心に58取引所をサポートしています。
面倒な仮想通貨の損益計算を全自動で【CRYPTACT(クリプタクト)】
こちらも年間50件までの取引であれば無料利用できるので、国内メインで週1回程度の取引であれば、クリプタクトの利用がおすすめです。
Koinlyの無料登録方法
「Koinly」の登録は、カンタン2ステップ!1分もかからずにアカウントが作れます。
登録後のメール認証などの必要なく、氏名とメルアド以外の個人情報の登録は一切ありません。
利用金支払いにクレジットカードを利用したくない場合は、ビットコインやイーサリアムなど仮想通貨での支払いもできるようです。
Koinlyの使い方
具体的な使い方は別記事にまとめました!
結論 仮想通貨の税金自動計算でスッキリ確定申告!
今回の記事では「Koinly(コインリー)」をご紹介しました。
DeFi利用の最大の悩みである「確定申告」に対応することで、悩みのタネを1つ消し去り、正々堂々と利用することができそうです。
自己破産しても所得税の支払い義務は消滅しないという恐ろしい法律もあるようなので、確定申告だけは国民の義務としてきっちり行いたいと思います。
ではまた!