こんにちは。DeFi牧場のおーじぃ(@DeFi_Ranch)です。
いまさら遅いと言われつつも、2020年末からコツコツ20種以上の仮想通貨に積立投資をし、11月時点で70%程度のリターンをコツコツ積み上げています。
前回の記事では「Polkadotのパラチェーンオークション参加方法」について解説しましたが、具体的な応援先をどう選べばよいのか?私自身基準が定められていません^^;
そこで今回の記事では、第1回オークションに参加中のプロジェクトに関して、かんたんに概要をまとめてみたいと思います。
オークション2回戦の参加プロジェクトの解説はコチラ!
>> Polkadot オークション2回戦【#6-11】
Polkadot クラウドローン実施のプロジェクト比較
2021年11月16日現在、クラウドローンに参加しているのは10プロジェクト。
その中でも100万DOT以上の支援を集めている7プロジェクトについて、現時点での調達額順に概要をまとめました。
・カッコ内はPolkadotのテスト版”Kusama”での通過順位&名称など
・W3F=Web3財団、G活=Githubでの直近30日間の活動数、白書=WhitePaper
・青太字=首位、青字=2番手、赤太字=最下位、赤字=下2番手
調達額 順位 | プロジェクト | 通貨 | 価格 | W3F 助成金 | 投資 機関数 | G活 | 白書 | |
1 (1) | Acala (Karuma) | ACA (KAR) | – ($7.00) | 3/3 | 32 | 68 | +18万 | ▶ |
2 (2) | Moonbeam (Moonriver) | GLMR (MOVR) | – ($410) | 1/2 | 15 | 54 | +14万 | ▶ |
3 (3) | Astar (shiden Net) | ASTR (SDN) | – ($3.42) | 3/5 | 23 | 21 | +7.8万 | ▶ |
4 (10) | Parallel Fin (Heiko Fin) | PARA (HKO) | – | 1/1 | 17 | 91 | +4.4万 | ▶ |
5 (-) | Clover Fin (Sakura) | CLV (SKU) | $1.24 ($0.28) | – | 10 | – | +8.9万 | ▶ |
6 (7) | Manta Net (Calamari Net) | MANTA (KMA) | – | 0/1 | 20 | 19 | +3.6万 | ▶ |
7 (-) | Litentry (-) | LIT (-) | $4.96 (-) | 1/1 | 13 | 40 | +6.4万 | ▶ |
1-3位の「Acala」「Moonbeam」「Astar」は、Kusamaオークションから順位を代えず安定した人気を誇っているので、この3つがクラウドローンのメインの候補になると思います。
クラウドローンの状況&報酬
次に具体的な調達額や支援(投票)に対する報酬を見てみましょう!
順位 | プロジェクト | 調達額 (DOT) | 支援者 | 報酬 @DOT | 報酬シェア (報酬/供給量) | インフレ 有無 |
1 | Acala | 30.8M | +24k | 3+ACA | 17.0% | なし |
2 | Moonbeam | 30.7M | +43k | 1+GLMR | 10.0% | 5% |
3 | Astar | 6.6M | +18k | 40+ASTR | 20.0% | 10% |
4 | Parallel Finance | 5.5M | +1k | 25+PARA | 12.5% | 15% |
6 | Clover Finance | 3.0M | +1k | 4+CLV | 20.0% | 5% |
5 | Manta Network | 2.9M | +3k | 5+MANTA | 15.6% | なし |
7 | Litentry | 1.0M | +3k | 2.5+LIT | 20.0% | – |
調達額ではツートップの「Acala」「Moonbeam」が僅差で競り合っているようです。
報酬については、プロジェクト自体の成長によって通貨の価値が変わってしまうので、現時点で試算することは難しいですね。。。考え方としては、
・報酬シェアが多いほうが良い
→供給量全体に対し、還元される報酬が多い
・支援者が少ないほうが良い
→報酬の取り分が多い
・インフレ率が少ないほうが良い
→もらった通貨の価値が下がりにくい
といった点でしょうか。とは言えやはりプロジェクト自体の成功が何より重要そうですね!
それでは各プロジェクトの概要について、サラッと紹介していきましょう!
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Polkadot パラチェーンオークション 参加プロジェクト一覧
ここでは、オークションに参加中のプロジェクトの概要を俯瞰して眺められるよう、できるだけシンプルにまとめてみたいと思います。
Acala【$ACA】
調達額 順位 | プロジェクト | 通貨 | 価格 | W3F 助成金 | 投資 機関数 | G活 | 白書 | |
1 (1) | Acala (Karuma) | ACA (KAR) | – ($7.00) | 3/3 | 32 | 68 | +18万 | ▶ |
Acala【$ACA】は、Polkadot上に安定したDeFi(分散型金融)を構築するためのプロジェクトです。
今年5月には、米国のフィンテック企業であるCurrentとの提携し、従来型×分散型を組合せたハイブリッド金融(HyFi)の確立を目指すことを発表しています。
ステーブルコイン(aUSD)、DEX(分散型取引所)、ステーキングなど、金融に関する一連の製品を低コストで提供し、Ethereumを含む他のブロックチェーンとの相互運用性の高さを最大限に活かし、金融イノベーションを巻き起こす可能性のあるプロジェクトです。
Moonbeam【$GLMR】
調達額 順位 | プロジェクト | 通貨 | 価格 | W3F 助成金 | 投資 機関数 | G活 | 白書 | |
2 (2) | Moonbeam (Moonriver) | GLMR (MOVR) | – ($410) | 1/2 | 15 | 54 | +14万 | ▶ |
Moonbeam【$GLMR】は、Ethereum用に構築したアプリケーションを最小限の手間でPolkadot上で再利用するための開発ツールを提供するプロジェクトです。
BtoB的な意味合いの強いプロジェクトのため、一般ユーザーにとっては直接応援する理由はないのですが、、、、今回の前哨戦であるKusamaオークションでは「Moonriver」の報酬がだんとつで高かったという実績のおかげか、前回1位のプロジェクト「Acala」の2倍に迫る支援者を集め、調達金額では接戦を繰り広げています。
Astar【$ASTR】
調達額 順位 | プロジェクト | 通貨 | 価格 | W3F 助成金 | 投資 機関数 | G活 | 白書 | |
3 (3) | Astar (shiden Net) | ASTR (SDN) | – ($3.42) | 3/5 | 23 | 21 | +7.8万 | ▶ |
Astar【$ASTR】は、日本人の渡辺創太氏(@シンガポール)が開発することで有名なPolkadot上で利用される分散型アプリ(dApps)のハブを目指すプロジェクトです。
通常dAppsの開発を始めるにあたって一定のコスト(ガス代)を確保する必要がありますが、Astarでは開発者を誘致するため「dApp Staking」という機能を実装しています。
「dApp Staking」では、一般ユーザーが応援したい「dApp」を指定し、ステーキングすることで、サービス開発者に報酬を還元する仕組みです。
①10%:照合者(Collator)
②40%:保管庫(Treasury)
③40%:開発者(Developer)
④10%:ステーカー(Staker)
つまり、ユーザーの支持さえあれば、ユーザーのステーキング報酬を得ながら、資金調達に労力を割かず、じっくりとサービス開発や運営を行うことができる仕組みです。
この仕組みにより、数千パーセントのAPYでユーザーを集めてトンズラするような”悪意に満ちたお金稼ぎ“をする開発者にメリットはなく、じっくりコツコツユーザーファーストで良いサービスを開発し、未来永劫ベーシックインカムを得ることを目指すような”健全な開発者“が集まります。
それによりユーザーも安心してサービスを利用できる、まさにWIN-WINな世界が誕生しそうです!
Parallel Finance【$PARA】
調達額 順位 | プロジェクト | 通貨 | 価格 | W3F 助成金 | 投資 機関数 | G活 | 白書 | |
4 (10) | Parallel Fin (Heiko Fin) | PARA (HKO) | – | 1/1 | 17 | 91 | +4.4万 | ▶ |
Parallel Finance【$PARA】は、貸付・借入とステーキングサービスを提供するプロジェクトです。
Polkadotは相互運用性を重視しているにも関わらず、DOTのステーキング中(また、ステーキング解除後の28日間)やクラウドローンの期間中に流動性が確保できない点に課題がありました。
そこで「Parallel Finance」は、ステーキングやクラウドローンで利用中のDOTを担保に、その 代わりとなるトークンを受け取ることで、流動性を確保し、新たな利息収入を得ることもできるようです。
Clover Finance【$CLV】
調達額 順位 | プロジェクト | 通貨 | 価格 | W3F 助成金 | 投資 機関数 | G活 | 白書 | |
5 (-) | Clover Fin (Sakura) | CLV (SKU) | $1.24 ($0.28) | – | 10 | – | +8.9万 | ▶ |
Clover Finance【$CLV】は、Kusamaオークションの第3ラウンドで絶賛奮闘中のプロジェクトです。雰囲気的には「Acala」と似ており、金融系サービスのプラットフォームを目指しているようです。
オークション当選前のコインとしては珍しく、通貨に価格がついており、Binance、Coinbase、KuCoin、FTX、Huobiといった主要な海外取引所ですでに取引されています。
Manta Network【$MANTA】
調達額 順位 | プロジェクト | 通貨 | 価格 | W3F 助成金 | 投資 機関数 | G活 | 白書 | |
6 (7) | Manta Net (Calamari Net) | MANTA (KMA) | – | 0/1 | 20 | 19 | +3.6万 | ▶ |
Manta Network【$MANTA】は、取引履歴が公開される暗合資産のウォレットアドレスに対し、半永久的にプライバシーが漏洩することに対し、懸念を持っています。
この問題を解決するため、ゼロ知識証明システムを活用し、匿名で安全な暗合資産を利用や交換を実現するサービスを開発するプロジェクトです。
ゼロ知識証明については、約15万再生のこちらの動画(英語)が参考になります。
Litentry【$LIT】
調達額 順位 | プロジェクト | 通貨 | 価格 | W3F 助成金 | 投資 機関数 | G活 | 白書 | |
7 (-) | Litentry (-) | LIT (-) | $4.96 (-) | 1/1 | 13 | 40 | +6.4万 | ▶ |
Litentry【$LIT】は、分散型ID(本人確認)を集約するためのプロジェクトです。
従来の身分証明は、サービスごとに情報を登録する手間や保管側による情報漏えいのリスクがありました。
分散型IDは、個人が情報のカギを持ち、暗号化された分散台帳から必要最小限の身分証明データを個別に取り出して、サービスに提出し、自分の「情報」や「信用」を証明することができるようになります。
結論 どれもPolkadot上で動けば期待大!
今回の記事では、第1回オークションに参加中のプロジェクトに関して、かんたんに概要をまとめてみました。
いずれも期待大のプロジェクトばかりでどこに貢献するか迷ってしまいます。。。
まだまだ調査不足の部分もあるので、今後少しずつアップデートしていきたいと思います。
ではまた!
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